CREATORSクリエイター紹介

音楽史に残る数々のアーティスト作品をコーディネート

デザインチームに在籍するスタッフの中でも、ベテランのデザインコーディネーター3名をご紹介。

山口 健司

山口 健司KENJI YAMAGUCHI

音楽パッケージを中心に、アーティストビジュアルのディレクション、そしてジャケット・広告・グッズの企画など幅広くデザインプランニングを手がける。
主なクライアントは、ビクターエンタテインメント、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック、テイチク エンタテインメント、アミューズ、NTTコミュニケーションズ、東京ヤクルトスワローズ、大塚製薬など。

Works&Interview

hide 1998 -Last Words-hide

2018年は、X JAPANのギタリストであり、ソロとしても活躍されていたhideさんが亡くなって、ちょうど20年なんです。これは、その20回忌となるタイミングで販売された通販限定のボックスセットになります。僕は、この形状から封入物まで全てディレクションさせていただきました。
内容ですが、hideさんが生前、『オールナイトニッポンR』のレギュラーをわずか1ヶ月だけやられたのでその4回分の放送音源CDと、LA滞在時のオフショット映像DVD、オールナイトニッポンRを完全書籍した新装本、そして生前に各雑誌で特集されたインタビュー記事をまとめた冊子などが、特製ケースに封入されております。さらに蛍光色の液体漬けになった8cm CDがパックされているアイテムも入ってますが、これは非常にhideさんらしいアイテムだと気に入っていただけて採用されました。パッケージのデザインですが、ご本人がラジオでしゃべった声紋からグラフや波長を作ったり、LAレコーディングしていた場所を突き止めて地図や緯度経度をあしらったり、生年月日などの数字を暗号的に使ったり……と過去写真は使わず、でもご本人を感じられる要素のみでデザイン構成させていただきました。
これまでにhideさんの商品はたくさん出ているためにそれらで過去の写真素材はほぼ使いきっており、ファンの皆さんに新鮮に見せることに難しさを感じていたようで、今回の構成をすごく喜んでくださって。

佐藤めくる(2018卓上カレンダー)佐藤健

佐藤健くんの“ほぼ日めくりカレンダー”シリーズを初回から数作やらせていただいてます。この制作はですね・・・ホントに大変なんですよ!ご本人が非常に多忙のためにまとまった時間が取れず、たった2日で約200カットを撮影しなければいけないし、毎年違うアイデアを求められるし。僕にとっては修行といった作品ですね。
アミューズさんの通販サイトで販売しているんですが、おかげさまで好評らしいです。言ってみれば写真集以上のボリュームですからね(笑)。これは僕の企画〜ロケ地の提案〜小道具などの準備力、そしてカメラマンさんのセンスとスピードと体力、スタイリストさんの予算を超えた衣装ポーズ数と現場対応力、ヘアメイクさんの状況に合わせたアレンジ力など、まさにチーム力の結晶だと思ってます。いかに限られた時間と予算の中でバリエーションを作れるかの戦いですね。ご本人もマネージメントの皆さんをこの企画を大切に考えてくださっていて、本当に文句ひとつ言わずに過酷なロケに協力してくださり毎年感謝しておりますし、全員の熱意のこもった非常にやりがいのあるお仕事です。

THE GREATEST HITSLOVE PSYCHEDELICO

この作品はバンドの1stアルバムであり、私にとっても出世作でした。彼らの作品のプランニングをしたことで、その後、社内外からお仕事のお声がけをいただけるようになりましたので非常に感謝しております。
デザインのポイントですが、彼らの音楽は60〜70代風のサウンドなので、直球のビジュアルにすると懐古的になるし、洋楽ロックファン向けのものになりそうなので、皆で話して現代的なアプローチを目指しました。まず、デビュータイミングでバンドロゴを作る際に、イラストでいこうと提案し、私の学生時代からの友人であるKAALさんに描いてもらいました。その1年後にアルバムリリースが決まり、ロゴの発展バージョンということで別カットをお願いしました。1stアルバムは白黒ツートンカラーのイラストで、さらに顔のアップということでインパクトが生まれ、楽曲の評判と合わせて話題になりましたね。音とビジュアルともに先端でオシャレなイメージづけができたと思います。アルバムも大ヒットしました。
そもそも、ジャケットデザインというのは包装紙ですので、中身とかけ離れ過ぎてはいけないし、かといってあまりに予定調和でも喜ばれません。なので“関係なさ過ぎず地味過ぎず”ということを一番大事にしています。ちなみに僕自身は現在、彼らのマネージメント、制作、宣伝、販促、デザインを担当するコアスタッフの中で、デビュー前から残る唯一のスタッフになってしまいましたが、音楽的に一番好きなアーティストなので、ライフワークとして今後も一生懸命関わっていきたいと思っております。

hide 1998 -Last Words-hide
佐藤めくる(2018卓上カレンダー)佐藤健
THE GREATEST HITSLOVE PSYCHEDELICO