CREATORSクリエイター紹介

音楽史に残る数々のアーティスト作品をコーディネート

デザインチームに在籍するスタッフの中でも、ベテランのデザインコーディネーター3名をご紹介。

祖師 雄一郎

祖師 雄一郎YUICHIRO SOSHI

ローリングストーンズ初来日タイミングに入社。
現在、斉藤和義、星野源、くるり、藤原さくら、家入レオ、Cocco、Kiroro、さだまさし、浜田麻里などのデザイン担当として、社内のジャケット制作、および宣伝販促物から社内外のアーティスト物販、店舗ロゴなどの外注業務にも携わる。

Works&Interview

「I love you」「Glass」「BEAT」「Love is…」河村隆一

ディレクションも含めて、初めて自分でジャケットまわりからツアーのグッズまで関わらせてもらった最初の作品です。それまでは、撮影の基本的なコーディネート業務とジャケットまわりの制作進行をしていたんですけど、彼との最初の打ち合わせで隆一さんが「やれるでしょ?」と軽い感じで言ってきて、これをキッカケに自分でディレクションしたり、関わる分野が広がりました。
このシングル4枚からアルバムやツアーグッズにまで派生していったんですよ。隆一さんはLUNA SEAのボーカリストとしてのイメージが強かったんですが、打ち合わせの中で、「ソロはロック系じゃないものにしたい」という話になり、彼が好きな海とか自然っぽい素材を使ったデザインを考えました。
アルバムでは「写真をたくさん使いたい」というアイデアが出て、予算のこともあり、すべての行動を外注カメラマンに頼むわけにもいかず、レコーディングスタジオとかドラマの撮影現場等にくっついて、自分でもたくさん写真を撮ったんですよね。結果、僕が撮った写真がツアーパンフやアルバムのブックレットに使われたり、写真のことを勉強する機会ができていい経験になりました。
とにかく自分でやってみるっていうことを覚えた作品です。だから、隆一さんにはすごく感謝してますね。

ザ・ローリングストーンズ LIVE ALBUM 1900-2006THE ROLLING STONES

僕はもともとローリング・ストーンズのファンだったんです。だから、有賀幹夫さんがオフィシャルでストーンズの写真を撮られている方なのは知ってました。なので、いつかこういう人とお仕事できたらなと思っていて。
で、結構前なんですが、UP- BEAT(80年代後半から90年代前半に日本のバンドブームを牽引したバンド)のボーカルの広石(武彦)さんが打ち合わせの際にストーンズのパンフを持参して「こういう写真を撮りたいんだよね」って提案してきたんですよ。それで、ストーンズと言えば唯一日本人のオフィシャルフォトグラファーである有賀さんはどうかと思って、声をかけさせていただいたんです。
それをキッカケに、いろんな撮影現場に呼んでもらえるようになって。そんな中、有賀さんから「自分のライブ写真をまとめたいんで、デザインも含めてやってくれない?」ってお話をいただいたんです。その写真集はストーンズのファンクラブ用のものだったんですけど、そこから数年後にミュージックマガジン社から新たに出版することになったんですね。そこで「もう1回手伝って」と有賀さんから再度オファーを受けて。その写真集は最初に作ったファンクラブ用の作品に新たな写真を加えた集大成で、パッケージの仕様や構成も含め、関わらせていただきました。
ストーンズファンからすると、有賀さんとお仕事をさせていただいた上に、まさかストーンズの仕事に関われるなんて……そんなこと、一生ないだろうなって思っていたんですけど、口に出して言っていると、ホントに夢が叶うんですね。自分にとってもすごく自信になりました。

「Remember Me」「最後のメリークリスマス」「大事なこと/忘れないように」くるり

くるりに関しては、服部一成さんという方がアートディレクターとして長年関わっています。服部さんは広告業界の大御所で、音楽系のクリエーターさんとアプローチや考え方が違うので、すごく勉強になりますね。
基本的なアイデアは服部さんや岸田(繁)くんですが、このアイテムに関しては自分のアイデアを活かしてもらったんです。何かの撮影の時、たまたまデリバリーでピザを取った時、このパッケージにCD入れたら面白いなって思ったんですよ。ちょうど15周年のタイミングで、記念パッケージとしてピザの箱形を提案したら面白がってくれて。で、さらにロゴのデザインをプレゼンする際にTシャツに刷って、ライブ当日にサンプルとしてメンバーにプレゼンしたら、「じゃあ、このTシャツも作ろうよ」って盛り上がって。その後、クリスマス用の作品もピザ箱パッケージになったので、すごく思い入れがあります。
シングルカセットは最新のアイテムですが、その前に7インチのCDシングルとアナログを2作ほど出していたんですよ。どうせなら、同じサイズ感で出したらいいのにって思って、7インチサイズのパッケージにカセットを入れる仕様を勝手に考えて提案したら、またいいねって言ってもらえて(笑)
服部さんがディレクションして、ジャケットのイラストを服部さんの教え子の影山さんという若手のイラストレーターが描いたジャケットなんですが、影山さんを知ったのが製紙会社が運営しているギャラリーで見た「束見本は夢をみる?」という企画展で、たまたま自分が観に行った日に影山さんが在廊してたらしく、後日服部さんの事務所で打ち合わせでお会いした際に「ギャラリーにいらしてたのを覚えてますよ」って話になり、「ご縁がありますねえ」って。
この仕事は改めて人と人の繋がりから発展していくんだなあと実感しました。
自分の仕事の売りはクリエーターのキャスティングというか人脈だったりするので、面白いなと思いました。

「I love you」「Glass」「BEAT」「Love is…」河村隆一
ザ・ローリングストーンズ LIVE ALBUM 1900-2006THE ROLLING STONES
「Remember Me」「最後のメリークリスマス」「大事なこと/忘れないように」くるり